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警察庁の技官らがヤミ金融から金を借りるため架空名義の健康保険証などを偽造したとして、警視庁捜査2課は4日、東京都杉並区和田1、警察庁情報通信企画課の男性技官(37)、板橋区大谷口上町、金融業経営の男性(38)の両容疑者を有印公文書偽造、有印私文書偽造の疑いで逮捕した。 調べによると、技官の男性容疑者は金融業経営の男性容疑者の依頼で、昨年11月、自宅のパソコンとプリンターなどを使い、埼玉県所沢市が交付したとする架空の男性名義の国民健康保険証と、架空会社名義の給与支給明細書各1通を偽造した疑い。 その後、男性を装ってヤミ金融に電話をかけて偽造保険証をファクス送信したが、不審に思われ、金は借りられなかった。 技官の男性容疑者は、家族の借金の肩代わりなどで金融業経営の男性容疑者の会社など複数の金融業者に多額の借金があり、調べに対し、「(金融業経営の男性容疑者に)負い目があった」と容疑を認めている。 金融業経営の男性容疑者は否認している。 警察庁情報技術解析課員だった今年6月、仕事がないのに休日出勤するなど不審な行動を取っていたことから上司が問いただしたところ、一連の犯行をほのめかしたため発覚。 警視庁で捜査を進めていた。 小風明・警察庁情報通信企画課長は「法を順守すべき警察職員が逮捕され、誠に遺憾。再発防止に努めたい」とコメントした。
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