ヒストグラム
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まもなく結婚される紀宮さまとともに、長野、山梨を旅行されていた天皇皇后両陛下は31日午後、皇居にお戻りになった。 そして31日、陛下のお足として30年以上活躍してきたプリンス・ロイヤルが引退することになった。 35年前、昭和天皇・香淳皇后が福島県の植樹祭に訪れたときの映像に、陛下のお車として知られている「ニッサン・プリンス・ロイヤル」が写っている。 そのプリンス・ロイヤルが引退することになった。 2002年ごろから、老朽化で整備を頻繁にしなくてはならなくなったためで、31日、後継車が発表された。 プリンス・ロイヤルは1967年から、国産初の皇室専用車として宮内庁に5台納入され、30年以上にわたって両陛下の足として活躍してきた。 1971年、昭和天皇・香淳皇后は、広島の原爆慰霊祭に初めて出席されたが、そのときの映像にも、プリンス・ロイヤルが写っていた。 今の天皇陛下もプリンス・ロイヤルを引き継がれたが、最近では、地方のご公務で使われることはなく、都内の主要行事の際に使用されている。 その天皇陛下は、まもなく結婚される紀宮さまと長野、山梨をご旅行中、31日は山梨・北杜市の観光地、清里の「清泉寮」を訪問された。 両陛下と紀宮さまは、集まった近くの保育園児や観光客らに声をかけ、緑の芝生が広がる牧場や南アルプスの眺めを楽しまれた。 訪れていた人は「本当にうれしいです。涙の方が先になっちゃって」と話した。 清泉寮は、とれたての牛乳を使ったソフトクリームが有名な清里有数の観光スポットで、31日のお昼には、両陛下と紀宮さまも、デザートにソフトクリームを召し上がったという。 懐かしい人々や場所を訪ね、家族の思い出をたどった今回のご静養。 時には和やかな家族の表情も垣間見え、リラックスした3日間となった。 親子水入らずのひとときを楽しまれた天皇ご一家は、31日午後5時すぎに帰郷された。
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