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4月25日、足立区に東京消防庁4番目となる消防救助機動部隊(通称:ハイパーレスキュー)が新たに発隊します。
第六消防方面本部消防救助機動部隊は、東京消防庁として初めて配備される大型ブロアー搭載車及びウォーターカッター搭載車(※)を始め、救助工作車、クレーン車など消防車両15台、人命探査装置や画像探査装置などの救助資器材、高度かつ特殊な技術や能力を有する隊員63名により構成され、地震災害など通常の消防隊では対応困難な災害に対処するスペシャリスト部隊です。
今回新設される消防救助機動部隊は、東京都23区北東部に位置する足立区の新田三丁目に整備されます。
平常時は配置場所周辺で発生する災害にも対処することから、荒川と隅田川に挟まれているという地域性を考慮し、河川で発生する災害に対応するための資器材も配置されます。
消防救助機動部隊は、平成7年に発生した阪神・淡路大震災を機に整備が開始され、これまでに第二消防方面内の大田区(平成8年)、第八消防方面内の立川市(平成8年)、第三消防方面内の渋谷区(平成14年)に配置されています。
このたびの第六消防方面本部消防救助機動部隊の発隊により、首都直下型地震発生時に大きな被害の発生が想定されている23区北東部において、消防活動体制が充実強化されます。
(※)平成17年4月に兵庫県尼崎市で発生した列車脱線事故の教訓を踏まえ、可燃性ガスが充満する環境下において迅速な救助活動を可能とすることを目的とした車両・資器材です。
大型ブロアー搭載車は、車両後部に大型の送風機を積載し、トンネルや地下街などの閉鎖空間に向け送風を行うことにより可燃性ガスや煙を排出します。
また、ウォーターカッター搭載車は、研磨剤を混合した水を高圧で放水することにより、火花を出さずに金属やコンクリートを切断するウォーターカッターを搭載しています。