ヒストグラム
256 x 147 (7 kB)
県西部地震を想定した小田原市の総合防災訓練が27、28の両日、同市久野地区の小学校や企業のグラウンドを会場に行われた。
初参加の海上自衛隊横須賀地方総監部のほか、陸自や県警、市、自治会など約30の機関や団体から計約1350人が参加、情報収集や救助、消火活動の役割分担を再確認した。
同市で震度6強を観測したとの想定で市や県が対策本部を設置。
参集した市職員や郵便局員から被害情報を収集した。
自治会ごとに設けられている自主防災組織のメンバーが消火器やバケツリレーで消火活動に当たり、チェーンソーなどの機材を使って倒壊家屋に閉じこめられた負傷者を救助した。
県警は土砂などに埋もれた被災者を助け出し、消防は高所にいる人たちの救出や有毒ガスが発生した状況での救助訓練を実施。陸自がスコープを使って倒壊家屋の中の状況を確認しながら救助活動を実演するなど、本番さながらの緊張感があった。
訓練が続く中、救援物資を乗せた海自の輸送艇が酒匂川河口の砂浜に接岸。
物資を車両で会場に運び、被災者に配給する訓練も行った。
27日夕から28朝にかけては、市立久野小学校の体育館に寝泊まりする宿泊訓練に地元住民約100人が参加した。